Teenage Fanclubジェラルドも賛辞を贈り、ディアフーフの傑作アルバムにも参加した才人!元ディアフーフのギタリスト『クリス・コーエン』の貴重な初の来日ソロ・ライブが8/18(金)に渋谷TSUTAYA O-NESTで決定しました!!
今年の5月、フリート・フォクシーズが5年ぶりの復活ライブのフロント・アクトに指名したのが、元ディアフーフのギタリスト、クリス・コーエンだ。
A&Mレコーズの重役だった父親と、ブロードウェイ女優だった母親のもとにロサンゼルスで生まれたクリスは、3歳からドラムを叩き始め、11歳になると、夏休みで家を留守にしていた姉のギターを借りて弾き始めるようになる。高校時代には、当時組んでいたバンドのドラマーで、レッド・クロス~ラヴ・ドールズのメンバーだったジャネット・ハウスデンからの紹介で、『1991 ジ・イヤー・パンク・ブローク』で知られるデイヴ・マーキーが監督したソニック・ユース「シンデレラズ・ビッグ・スコア」のミュージック・ビデオに出演。2000年頃からは自身のバンド、カーテンズでの活動を始めている。
そんなクリスは、友人のジョン・ディートリッチが在籍していたディアフーフに加入すると、2003年の『アップル・オー』、2004年の『ミルク・マン』、2005年の『ランナーズ・フォー』という3枚の傑作アルバムに参加し、バンドを脱退。カーテンズのメンバーだったネデル・トリッシとの新バンド、クリプタサイズを結成し、スフィアン・スティーヴンスの主宰するアズマティック・キティに、2枚のアルバムを残している。
その後ヴァーモントに移住し、農場で働きながら暮らしていたというクリスがすべての楽器を演奏したファースト・ソロ・アルバム『オーバーグロウン・パス』は、マック・デマルコやワイルド・ナッシングを擁するニューヨークのキャプチャード・トラックスからリリースされると、ティーンエイジ・ファンクラブのジェラルド・ラヴが、“僕らの世代の『オデッセイ・アンド・オラクル』だ”と手放しで絶賛。収録曲「ハートビート」をフェイヴァリットに挙げるフリート・フォクシーズのロビン・ペックノールドはクリスのステージにゲスト出演し、デュエットまで実現することになった。
ソロ活動の他にも、アリエル・ピンク、キャス・マコームス、ニコラス・ケルゴヴィッチ、タラ・ジェイン・オニールらの作品に参加し、ワイズ・ブラッドやEZTVのアルバムでプロデュースを手掛けるなど、まさに現在のインディー・ロックにおけるキーマンとも言えるクリスが、昨年のセカンド・アルバム『アズ・イフ・アパート』を携えて、ついに待望の来日を果たす。今回のツアーには、昨年リアル・エステイトのマットのバンド、ダックテイルズのメンバーとして来日したリーガル・ディーガルのジョシュ・ダ・コスタと、ブラック・キーズのキーボーディストでもあるジョン・ウッドも帯同。空から降る雨が雪に変わる、そんな魔法のような瞬間を、どうか見逃さないでほしい。
Bio Text by清水祐也(Monchicon!)
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